小説:レディ・ジョーカー〈上〉(新潮文庫)/高村 薫著
読み終わりました。約500ページを約2週間かけての長期戦でした。
序章から第2章までは物語の進みがゆっくりで読むのが億劫になって、なかなか読み進めることができませんでした。しかし、第3章からはいよいよ本題が始まるようで、読むスピードも速くなっていきました。
巨大企業とその中の人々や周辺の人々、2010年現在では存在していないような気もする人々が出てきて複雑怪奇に入り乱れています。これらの関係性を紐解くのは僕には不可能なものでした。
上巻として物語の序盤の盛り上げ方はスゴイです。男達のどす黒い思惑が見え隠れしていて、中巻が楽しみです。
空虚な日常、目を凝らせど見えぬ未来。五人の男は競馬場へと吹き寄せられた。未曾有の犯罪の前奏曲が響く——。その夜、合田警部補は日之出ビール社長・城山の誘拐を知る。彼の一報により、警視庁という名の冷たい機械が動き始めた。事件に昏い興奮を覚えた新聞記者たち。巨大企業は闇に浸食されているのだ。ジャンルを超え屹立する、唯一無二の長篇小説。毎日出版文化賞受賞作。 (裏表紙より)
高村薫著
2010年20冊目
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