紙魚家崩壊 −九つの謎−
サブタイトルまで読んでいなかったため、最初は短編集だと思いませんでした。気づいたのは1作目を読み終わったときです。
怖くなる作品やほのぼのした作品など、とても楽しめました。「カチカチ山」は面白かった。「溶けていく」や「俺の席」は恐怖を感じました。いいなぁ、と思ったのは「白い朝」です。
日常のふとした裂け目に入りこみ心が壊れていく女性、秘められた想いのたどり着く場所、ミステリの中に生きる人間の覚悟、生活の中に潜むささやかな謎を解きほぐす軽やかな推理、オトギ国を震撼させた「カチカチ山」の〝おばあさん殺害事件〟の真相とは?優美なたくらみに満ちた九つの謎を描く傑作ミステリ短編集。 (裏表紙より)
北村 薫著
2010年13冊目
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