憑神
映画とほとんど同じでした。でも、映画を観ていても感じたのですが、彦四郎は妻夫木君のイメージではありません。妻夫木君にもつイメージが柔らかいものであるのに、彦四郎にはもっと堅物で融通の利かなさがあるように感じました。
時は幕末、処は江戸。貧乏御家人の別所彦四郎は、文武に秀でながら出世の道をしくじり、夜鳴き蕎麦一杯の小遣いもままならない。ある夜、酔いにまかせて小さな祠に神頼みをしてみると、霊験あらたかにも神様があらわれた。だが、この神様は、神は神でも、なんと貧乏神だった!とことん運に見放されながらも懸命に生きる男の姿は、抱腹絶倒にして、やがては感涙必至。傑作時代長編。 (裏表紙より)
裏表紙は褒め過ぎだと思います。抱腹絶倒ではなかったし、感涙必至ではなかったです。
面白かったのですけど。
浅田 次郎著
2007年28冊目
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